閉じこもり生活をする皆様へ。心身の健康を保つためのアドバイス
2020年4月21日記
本日は4月21日。東京に緊急事態宣言が出されてから二週間がたちました。
新型コロナウイルスに関連する様々なこと、感染する/させることを避けなければならないという気持ち、医療崩壊の危機が叫ばれていることへの不安、経済的な困窮が現実となる恐怖、、、心に暗雲がたちこめてしまうのは、当然と言えるでしょう。
かくいう私も、一日一度の散歩は推奨されているとはいえ、なんとなく外に出ていることに罪悪感が伴い、どうにも気持ちが縮こまっております。
先日アメリカのニュース番組で、キャスターがIt is OK not to be OK.と言っていましたが、本当にその通り。
自分の心・体が「大丈夫」ではないこと、それはとても自然なことなのです。そんな自分を責めたりしないことは一つ大切なポイントになります。
普通の状態ではない、元気がでない、なんだかイライラしちゃう、それってとても当たり前なこと。
だから、みんなと苦しみを共有し耐え忍んでいる自分の心を、よしよしと撫でてあげてください。
さてここで、閉じこもり生活のプロである、宇宙飛行士や潜水艦の艦長らが発信しているアドバイスをご紹介します。下記の行為をできる範囲で皆さんの生活のなかに取り入れてみてください。
閉じこもり生活でやったほうがいいこと
- 日課をつくる
決まった時間に起きて、決まった時間に寝ましょう。 そして運動をしましょう(運動をすること、骨や筋肉に力をかけることで、脳の神経細胞への栄養が分泌されるという話もあります) 。
- 使命を見つける
自宅にこもっている私たちみなが、他の人を守り、医療者を守り、この厳しい試練を皆で乗り切るという使命を共有しています。そのことを心において自分の使命を感じましょう。
- 新しいことを始める
こんな時だからこそできることはないか? というまなざしで生活を見直してみましょう。
- やる気が出ないのは仕方ないととらえる
とは言え、不安で疲れ切ってそんな元気がないこともあります。自分を責めず、耐え忍んでいることを認めてあげましょう。
- 人とのかかわりを持つ
オンラインのツールを使って人と関わりを持つことができるのであれば、積極的に活用しましょう。
いかがでしょうか。
気持ちに余裕がないときにこれらすべてを自分の生活に落とし込むことは難しいかもしれませんが、まず「自分を責めない」ということはできるのではありませんか?
そして少しずつ、宇宙飛行士や潜水艦艦長に倣って生きてみませんか?
綾瀬メンタルクリニック 院長 中村光
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