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新型コロナウイルス感染対策の情報提供+アドバイスvol.3

2020年4月7日

さて皆さま、Vol.1、2から、少しずつ内容は変わってきていますが、私が皆さまに一貫して伝えたいのは、「正しく敵の顔をみて戦うべし」ということです。

すなわち、新型コロナウイルスに対して、正しく気をつけて、正しく行動を変えよう、ということなのです。未知のウイルスであるため、現時点で明らかになっていることに基づいて、怖がり方や求められる行動変容は決まってきます。昨年末に中国武漢で発生してより、新型コロナウイルスに関する情報は、だいぶ集まってまいりました。

大切にしたい指針に大きな変更はありません。

  • 感染しないように気をつけること
  • 感染させないために気をつけること

そのために私たちができることが

  • 石鹸での手洗いの徹底、またはアルコールによる手指消毒
  • 咳エチケット、マスク着用
  • 定期的な換気、環境消毒
  • 3つの「密」を避ける
  • 毎日の検温、体調チェック

であることに変わりはありません。

 緊急事態宣言が行われる予定である本日、さらに皆様にお伝えしたいことがあります。

 新型コロナウイルスは、国・社会・家庭・人、どの単位においても、それぞれが潜在的に抱えていた弱点・ひずみ・矛盾といったものを顕在化させました。今、それぞれの次元に生じている不安や不満は、ウイルスによって新たに生まれたものではなく、すでに潜在していたものがウイルスの台頭によって炙り出されたものです。そして、社会のひずみ、人間の弱さはどこから来たのか考えたとき、そのおおもとは人間の心であるといっても過言ではないと感じるのです。

 皆さんは、新型コロナウイルスが蔓延しつつあるという事態を前にして、どのような気持ちになっているのか、点検したことはあるでしょうか?「これからどうなってしまうのだろう、怖い」と不安と恐怖でいっぱいでしょうか。それとも「自分にはあまり関係のないこと、いつかなんとかなる」となんとなくうまくいくような感覚でしょうか。もしくは「どうして政治家は、自治体は、保健所は、〇〇は、、、」と不満と怒りの思いでしょうか。

たとえば、不必要な買い占めという行動をみたとき、それは過度な不安が引き起こしていると考えられます。

たとえば、ナイトクラブでの感染をみたとき、それはウイルスが他者に引き起こすかもしれない悲劇への想像力の欠如、鈍感さ、まあこれくらい大丈夫だろうという侮りがあると考えられます。

不満と不信を周囲にまき散らし、過度な不安を煽るような発信をしている人もいます。

コロナウイルスそのものに、人間の感情と行動が加わることによって、さらなる混乱が生み出されています。

自らの感情、心がどのように動いているのかを見つめることは、人間がこの先の未来に生み出す現実にとって、大切な鍵となると思われます。

私自身も、感染予防のためにできる努力をし、それ以上の不安や不満はコントロールしていくことに気を付けています。ぜひ皆さまとともに頑張ってまいりたいと思っています。

外出の自粛が要請されるなか、きっと多くの方は、なるべく自宅で過ごすように心がけていらっしゃると思います。

不安な気持ちで、家の中でじっとしていることは、感染のリスクは最小限にすることはできるかもしれません。

しかしこれは長期戦です。心身の健康を保つために、人混みを避けての散歩は是非行っていただきたいと思います。

自粛によって生じ得るマイナスの事態はできるだけ回避しましょう。

マイナスの事態として想定しうるものは、筋肉量の低下、糖尿病・高血圧・肥満など代謝の問題の悪化、家庭内暴力や虐待の増加、アルコール量(もしかすると喫煙も?)の増加 等です。

ご自身の心をチェックし、ここに挙げたような新しい問題の芽を、可能な限り摘みましょう。

不安がとても強くて体が縮こまっている場合は、できれば散歩をしましょう(お一人での散歩が望ましいです)。三つの「密」を避ければ、散歩はOKです。青空を見上げて、お花をみて、空気の流れを肌で感じましょう。そして呼吸を、感じましょう。

外に出ることが難しければ、自宅でも運動をしましょう。いまはオンラインで色々な配信がありますので、それを利用するのもよいでしょう。

それも難しければ、背中に枕を置いて、胸を広げるような姿勢で寝っ転がってみましょう。からだが楽になると思います。

イライラが募ったときも、外に出て歩きましょう。

狭い家のなかで家族とずっと顔を突き合わせているのがしんどいこともあります。人混みさえなければ、思い切り走ってもいいと思います。

自分に合った発散を発見する時期として、この期間をとらえることもできます。

トンネルを抜けるまで心身ともに健康を維持(隙あらば向上させる勢いで)、新しい時代を迎えてゆきましょう。

綾瀬メンタルクリニック 院長 中村光

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