精神科に行きたくない理由は何?治療継続のコツ
精神科に行きたくない理由別に治療継続のコツを解説
みなさんは、定期的に医療機関へ通った経験はありますか?
先生と次回の診察について話した後、不調が改善して自然と行かなくなったり、忙しくてなかなか通院ができなかったり…。様々な理由で行かなくなった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。私も何回かあります。ただ、不調が改善してもまた悪くなることはありますし、不調の経過を追うことも治療をする上で重要です。
今回は治療の継続について一緒に考えていけたらと思います。「なかなか継続的に治療できない!」という方は、ご一読いただけたら嬉しいです。
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なぜ精神科の治療から足が遠のいてしまうのか?
本来、継続的に治療することが望ましい場合でも、様々な理由で治療を中断してしまうことがあります。治療を中断する理由としては、以下のような理由があるのではないでしょうか?
- 薬や治療方針があわなかった
- 不調が一旦治まった
- 外出が億劫または身体的に困難
- 多忙で来院の時間が確保できない
- 医療費が高い
- なんとなく
治療を継続しないデメリット
治療を継続しなくても、問題なく生活できることもあります。しかし、治療中断リスクを伴うことや、長期的に見ると不利益になることもあります。
不調の程度や出方は環境やストレス、季節など様々なものによって左右されます。そのため、一時点で精神的な不調が治まったと感じても、環境の変化やストレスの蓄積によって不調の程度が悪化したり、また出現したり(再燃と言います)する可能性があります。
また、お薬を処方されていた場合、服薬を中断することで新たな不調が出る可能性もあります(精神科医監修|抗うつ薬の離脱症状)。
治療を継続するメリット
治療を継続するメリットは実感するまでに至らないことも多いかもしれませんが、大きく2つあります。
1つ目は、不調の悪化を防ぐことができる点です。先生に「経過を見たいので、次回○週間後に来てくださいね」と言われるのは、不調がどのように変化しているかを見極め、より効果的な治療方針がないかを判断するためです。治療を継続すると、長期的に不調の経過を追える分、不調が悪くなる予兆を察知できる可能性も高まります。
2つ目は、早期の回復につながる点です。心の病気についてもできるだけ早く病気に気づき、正しい対処や治療が速やかになされれば、回復も早く、軽症で済む可能性があります。また、回復が早いとすると、治療開始から終了までにかかる費用も削減できるかもれません!
FAQ 治療継続するためのコツ
冒頭であげた、治療から足が遠のいてしまう理由に対してQ&A形式で回答してみました!
①薬や治療方針があわなかった
医療機関を受診すると、先生からアドバイスをもらったり、薬を処方されたりするかと思います。その後、アドバイスを実行したり、薬を飲んでみたりしたけれど「なんだか効果が感じられないな…」となると、治療から遠のいてしまうことがあるかもしれません。精神科における治療は、即効性があるものもあれば、ある程度時間を要するものまで様々です。
加えて、精神的な不調には波があるものです。すぐよくなった!と思っても、後々不調が出てくることもあります。また、薬の効果は個人差があります。効果がなかった場合はこっちの薬を使う、など最善の選択をするためにも、継続した治療は重要になってくるのかなと思います。
②不調が一旦治まった
受診したものの、不調が軽減しているから大丈夫と感じることもありますね。治療を継続せずとも、不調が改善することもありますし、もちろん改善したに越したことはありません。ただ、①でお伝えした様に、不調には波があるので、再度出てくる可能性もあります。
また、自分の判断だけでなく、専門家の判断も考慮した方が、治療が必要か不要かはっきりしますよね。不調が改善したと証明するためにも念のため1度受診するのも選択肢の1つかもしれません。
③外出が億劫または身体的に困難
外出する気になれず、外に出ることが難しい場合もあるかと思います。また、けがやほかの病気で外出も難しい場合もありますよね。外来での受診が難しければ、お家で診察を受けたり、福祉サービスを利用したりといった手段もありますので、調べてみたり、支援センターに相談してみたりすると、自分の状態にあった治療法が見つかるかもしれません。
④多忙で来る時間が確保できない
日々仕事や家事に忙殺される日だと、なかなか医療機関へ通う時間が確保できないこともありますよね。そんなときは優先順位を整理してみることをおすすめします。何を選択するかは価値観に左右されます。現実の忙しさ、治療の緊急性、長期的にみたメリットデメリット…兼ね合いを考えて選択してみてはどうでしょうか。
⑥医療費が高い
継続した通院になると、治療費がかさむことを懸念されている方も多いかもしれません。都道府県や市が取り組んでいる医療費を削減するサービスを利用できる医療機関もあるので、該当する医療機関を探してみるのもいいかもしれません。
⑦なんとなく
もしかすると意外とこういった方が多いのかもしれません。漠然と「大丈夫だろう」と思っていたり、面倒くさくていかなかったりすることもあるかもしれません。
⑥でお話したように最終的には何を選択するかというところにはなってくるかと思います。1点注意なのが、通院をしていない期間が長いと、医療機関によっては予約がとりにくい場合もあるので、すぐ治療を受けられなかったり、新たな医療機関を探す労力が増えたりするかもしれません。
参考文献
厚生労働省 西田 淳志 「精神疾患の早期発見・治療の重要性」2024年6月21日参照
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-08-002.html
監修
本山真(精神科医師 医療法人ラック理事長)
執筆





