家族としてどのようなことをしてあげれば良いのでしょうか?
統合失調症の患者様を持つご家族として、”患者様にどのような関わりを持てばよいか”は日々つきまとう悩ましい問題だと思います。
関わりが病院・クリニックに限られる心療内科・精神科スタッフからご家族に対し、”そういった関わりは良い/悪い”と安易にアドバイスできるものではありません。
一つ有名な研究を紹介差し上げます。
毎日一緒に生活していると、ご心配されるあまり色々なことをしてあげたいと思うこともあれば、『怠けているだけなのでは』と批判的な感情を持つこともあると思います。
ご家族から患者様本人にこうした感情を向けることを「感情表出」(Expressed Emotion:EE)と言います。
批判や巻き込まれなどの「感情表出」が高いと、”統合失調症の再発率は上がる”ことが様々な研究で明らかにされています。
つまり、ご自身の感情をあまりご本人に向けず、適度な距離感を保つことが必要です。
”言うは易く行うは難し”ではありますが気を付けるべきポイントだと言えます。
ご家族の関わり方について家族教室を開催している自治体もあります。
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